ROLAND INTEGRA-7が発売されたのは2012年9月22日だそうで、僕も2013年の12月頃からずっとお世話になっています。なのでもうかれこれ7年以上の仕事仲間な訳ですが、最近ふと思ったんです。自分は彼の力を本当に引き出せているのか?……と。あまりにも上辺のプリセットばかり使ってはいなかったか?……と。
という訳で、最近やっと気づけたINTEGRA-7の良さを紹介していこうと思います。
プリセットの豊富さ
INTEGRA-7のプリセットにはいくつか種類があり以下のように分かれています。
SN
- SN-A (364プリセット)
- SN-S (1109プリセット)
- SN-D (33プリセット)
PCM
- PCMS (4301プリセット)
- PCMD(216プリセット)
SN-A
SN-Aのプリセットは364個ありますが、全てが違う音源を読み込んでいる訳ではありません。
例えばオルガンのSN-A標準プリセットは全部で22個ありますが、全て「TW Organ」という同じ音源を読み込んでいます。
例えるなら、ギターは同じだけど、音作りが違うみたいなものですね。
現在のプリセットがどの音源を参照しているかはEDITボタンを押すとINSTという欄で確認できます。
SN-A音源のソース一覧を作成しましたので、興味のある人は確認してみてください。
INTEGRA-7 SN-A Sound Source List [PDF]
音は非常にリアルです。特にフルートやリコーダーといった管楽器系が個人的に好きです。
SN-A音源はコントロールチェンジの80番とか81番を送ってやると、ストリングス系ならスタッカートやピチカートに、ギター系ならミュートやハーモニクスなどの奏法の切り替えをすることができます。
これは余談ですが、先程のPDFを作っていて気づいたことがあります。
- 002 : Grand Piano1
- ExSN5 011 : Mute French Horn
なんとこの2つの音源は一度も使われていません。つまりこれらを使ったプリセットは用意されなかったということです。
なぜ使われてないのかはROLANDさんしか分かりませんが、せっかく搭載されているのにもったいない話ですね。
SN-S
オシレータースロットが3つあり、様々な波形を組み合わせて音作りができます。
選べる波形は7個+PCM450個です。
SN-Sについてはまだ調べ切れてないので、あまり深く追求しません。
SN-D
SN-DもSN-Aと同じようにいくつかある中の音源を読み込んでそれを組み合わせてドラム用のプリセットが作られています。音源は168個あり、プリセットは33個です。なのでプリセットは違っても被っている音源が当然ありますのでそのあたりは注意が必要です。
PCMS
PCMSは文字通りPCMのシンセです。これもSN-Sと同じように様々な波形を組み合わせて一つの音を形成します。SN-Sのオシレータースロットは3つでしたがPCMSの場合は4つあります。しかも一つのスロットがLとRの2つに分かれており、合計で8個の波形を割り当てることができます。
収録されている波形も多く、全部で1083個もあります。
ちなみに1083個の中から4つを選ぶ組み合わせの数を計算したら57,002,502,870通りあることが分かりました。570億通りですよ?半分は使い物にならないと仮定してもまだ275億通りもあるってことです。
ROLANDさんが作ってくれたプリセットは4301個ですから、まだまだ限りない可能性に満ちています。
一人で使い切れるはずがありませんね。
PCMD
PCMDもPCMSと同じように波形スロット4つを自由に組み合わせて作れるのですが、PCMDはドラムキットなので鍵盤毎に個別設定ができます。正直考えただけで頭痛がしてくるぐらい自由度が高いです。
ExPCM
ExPCMはINTEGRA-7に搭載されている拡張音源の一つで「ExPCM: HQ GM2 + HQ PCM Sound Collection」をロードすると使えるようになりますが、仮想拡張スロット4つ全てを使用します。なので他の拡張音源と共存ができないのが少し残念なところなのですが、これに入ってるPCM音源がめちゃくちゃ良いんですよ!
そしてもう一つ意外と気づきにくいのがGM2音源の変化です。
「ExPCM: HQ GM2 + HQ PCM Sound Collection」をロードすると、GM2がGM2#という表記に変わります。
さてこれがどう変化するのかものすごく簡単に言うと、単純に高音質になります。
ちょっとだけサンプルを聴き比べてみましょう。
GM2とGM2#の聴き比べ
前半がGM2、後半がGM2#です。
※音量に差があったのでノーマライズをかけています。
ドラム
オルゴール
いかがでしたか?ドラムはとてもわかりやすかったと思います。
正直買った当初は「GM音源は過去との互換性を保つためにとりあえず入ってるんでしょ?」ぐらいに思ってた時もありましたがそんなことありません。十分に使える音は沢山入っています。
意外に民族楽器が多い
民族楽器って言うと、インドのシタールとかを思い浮かべてしまうんですが、日本の尺八や三線といったもの当然民族楽器です。ティンホイッスルが入ってたのは意外でした。こういったマニアックな楽器が結構はいっているのに、しれっと拡張音源に隠れていたりするので、見つけづらいのがもったいないところです。
こんなのはどんどん使っていくしかないです!
終わりに
いかがでしたか?
INTEGRA-7の魅力は伝わりましたでしょうか?
まだまだ説明できてないことが沢山あるので今後追記していくかもしれません。
今回はこの辺で!
コメント
integra7愛用者です!
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