みなさんはどんなモニターを使っていますか?
「未だにフルHDだよ、だってモニターなんてそんなに壊れるもんじゃないし」とか「4k使ってるよ、フルHDだと作業するには狭いんだよね」とか色々な声があると思います。
確かに、YouTubeとかNetflixを見るぐらいであればそんなに解像度は必要ないと思うんですが、映像制作やDTMをする人にとっては解像度の高さは重要です。
今僕が使っているのはiMacの27インチ5kなのですがこれがそろそろスペック不足になってきたので、新しいMacを検討しているのです。2015年モデルなのでかなり持ったほうだと思います。
現在(2021年9月)はM1というApple製のCPUを積んだ24インチのiMacが発売されていて、一瞬買おうか迷ったのですが、24インチというサイズが物足りないのとThunderboltやUSBの端子が少ないなどの理由で購入を見送っていました。
それともう一つ、iMacを見送った点としては外部モニターとして使えないというデメリットです。
本当ならWindowsやゲームなんかも同じモニターにまとめたいのですがiMacの仕様上叶いません。
一体型のiMacはスマートでそれはそれで良かったですが、目的のためにはモニターと本体を分けるしかありません。
なので次に目を付けたのはMac miniです。こちらもM1を搭載しているし本体だけなので価格も比較的安いと思います。やはりThunderboltやUSBなどの入力が少ないのがやはりネックですが、まぁこの際仕方ない。
とまぁ色々検討していたところにM1XのMac miniが数カ月後に出るとの噂が・・・。
というわけで、Macの新調はもう少し先になりそうです。
ならば、先にモニターの事を考えようではないですか。
というわけで現在購入しようと検討しているウルトラワイドモニターのご紹介です。
ウルトラワイドモニターとは?
ウルトラワイドモニターとは簡単に言ってしまえばとても横にながーーいモニターです。
通常の画面比率は16:9ですがウルトラワイドモニターは32:9ですので横幅が通常の2倍あるということになります。
なので広さ的にはモニターを2台並べた時と同じなわけですが、ウルトラワイドモニターは真ん中の句切れがありません。
つまり正面を向いていられます。これはマルチモニターでは実現できないことです。
今回の製品検討にあたって、絞り込むための条件を以下に提示します。
画面サイズ:49インチ
アスペクト比:32:9
解像度:5120×1440
リフレッシュレート:120Hz以上
何故このような条件にしたのかと言いますと、まず32:9のウルトラワイドモニターで1番大きいものが49インチだったのと、iMacのデフォルト解像度が2560×1440であったためです。あとリフレッシュレートを120以上にしたのはいつか買うかもしれないPS5を念頭に入れたからです。
スペックのHDRの項目において、メーカーのサイト上にHDR1000やHDR400といった表記があったものについては同じように記し、「○」とか「Yes」と書かれているものについては「対応」と記しました。
ではまず初めに今一番心惹かれている製品を紹介します。
1番気になってる製品
SAMSUNG / Odyssey G9 C49G95TSSC
価格:約23万
スペック
画面サイズ
49インチ
アスペクト比
32:9
解像度
5120×1440
リフレッシュレート
240Hz
反応速度
1ms
カーブ
1000R
輝度
420cd/m2
コントラスト比
2500:1(Typ)
HDR
HDR1000 & HDR10+
調べた中でスペック的には最高のものです。
リフレッシュレートが240Hzってすごいですね。
PS5のリフレッシュレートが120Hzみたいなのでオーバースペックかもしれません。
リフレッシュレートを240Hz求めるようなゲームは多分しないのでここまでのスペックは不要なのですがカーブが1000Rであることに注目したいです。
かなり没入感があるとの噂です。
以下のサイトに、よりいろんな角度からの写真を見ることができます。
正直23万ってめちゃくちゃ高いですが、買ったら買ったでかなり満足度が高いのではと思っています。
次からの3つはスペック的にはほぼ一緒で、HDRや輝度に差がある製品たちです。
値段の開きが結構すごいので実はあまり比較にならないかもしれません。
反応速度4ms、カーブ1800R
《3選》
SAMSUNG / C49RG90
価格:約15万
スペック
画面サイズ
49インチ
アスペクト比
32:9
解像度
5120×1440
リフレッシュレート
120Hz
反応速度
4ms
カーブ
1800R
輝度
600cd/m2
コントラスト比
3,000:1(Typ)
HDR
HDR1000
リフレッシュレートが120Hzあるシリーズの中では輝度がかなり高く、価格もスペックを考えたら1番安い。
Sceptre / C505B-QSN168
価格:約21万
スペック
画面サイズ
49インチ
アスペクト比
32:9
解像度
5120×1440
リフレッシュレート
120Hz
反応速度
4ms
カーブ
1800R
輝度
350cd/m²
コントラスト比
3,000:1
HDR
HDR400
僕の勉強不足のため、上の「SAMSUNG / C49RG90」より良い点を見つけられなかった。
ごめんなさい。
Viotek / SUW49DA
価格:31万
スペック
画面サイズ
49インチ
アスペクト比
32:9
解像度
5120×1440
リフレッシュレート
100 – 120Hz
反応速度
4ms
カーブ
1800R
輝度
400cd/m2
コントラスト比
3000:1
HDR
対応
紹介するのは残り3つですが、今回設定した条件には当てはまりません。
といっても悪い製品という訳ではなく、リフレッシュレートが60〜70Hzであることぐらいです。
映画やアニメなんかは24Hz(FPS)で作られているし、60Hz(FPS)以上で撮れるビデオカメラなんて正直見たことないです。
なのでリフレッシュレート120Hzというのを諦めれば買ってもいいかもしれないのですが、価格がスペック相応に安いというわけでもなさそうなので微妙なところです。
絞り込み対象外、反応速度5ms
《3選》
PHILIPS / 499P9H1
価格:約13万
スペック
画面サイズ
49インチ
アスペクト比
32:9
解像度
5120×1440
リフレッシュレート
70Hz
反応速度
5ms
カーブ
1800R
輝度
450cd/m2
コントラスト比
3000:1
HDR
HDR400
「PHILIPS / 499P9H1」、「Dell / U4919DW」、「LG / 49WL95C-WE」の中では1番輝度が高い、カーブは中間的な1800R。
Dell / U4919DW
価格:約15万
スペック
画面サイズ
49インチ
アスペクト比
32:9
解像度
5120×1440
リフレッシュレート
60Hz
反応速度
5ms
カーブ
3800R
輝度
350cd/m2
コントラスト比
1000:1
HDR
不明
今回紹介した中では、カーブの径が1番広く、3800Rもあってかなりゆったりしている。
LG / 49WL95C-WE
価格:約16万
スペック
画面サイズ
49インチ
アスペクト比
32:9
解像度
5120×1440
リフレッシュレート
48-61Hz
反応速度
5ms
カーブ
不明
輝度
350cd/m2
コントラスト比
1000:1
HDR
HDR10
総評
以上7つのモニターを紹介しました。
正直いうとモニターに23万なんて馬鹿みたいな値段ですが、「SAMSUNG / Odyssey G9 C49G95T」のスペックを考えると1番物欲を刺激されます。
1000Rというカーブの特徴を捨てさえすれば、断然「SAMSUNG / C49RG90」に軍配が上がります。8万円の差は大きいです。
さてどうしたものか……。
結局買ったもの
INNOCN WR40-PRO
なぜこれを買ったのか?
ワイドモニターを選ぶにあたり、一番の関心事となっていたのは、湾曲モニターの是非でした。
DTMには確かに便利そうではあったのですが、それ以外の用途にはどうなんだという疑問が浮かんだのです。「アニメや映画を見る時に映像が歪むんだよね?それってどうなんだろう?」とか「目の違和感があったとしてもそのうち慣れてしまうとは思うけど、それで慣らしてしまって本当に良いのか?」とか色々考えました。
32:9で湾曲なしの物があれば良かったのですが、ついに見つけられず、そんな中「INNOCN WR40-PRO」を見つけた訳です。個人的に知らないメーカーだし、21:9なので求めていた幅ではなかったですが、40インチで湾曲なし、リフレッシュレートも144Hz、スペック的にはそんなに悪くなさそうということで、半ば妥協してコレに決定しました。
商品到着後の使用感ですが、問題は特にありません。ただ、iMacの5kモニターと比べてしまうと少しばかりざらついた感じがします。iMacは綺麗過ぎたのだと思います。
結果的にはとても満足しています。
今はiMacのデスクトップをミラーリングして使っていますが、ゆくゆくはMacminiを買って配線周りをもっとシンプルにしていこうと思います。
モニター選びの参考になれば幸いです。
それでは。
コメント