BLOG記事

Studio One 5.2の新機能「タブ譜表示」

こんにちは。

StudioOne5.2が解禁されましたね!
今回も色々な新機能が追加されています。

個人的な感覚としてはスコアエディター周りに重点を置いたアップデートなんじゃないかと思います。

その中でも、「タブ譜表示」機能はかなり嬉しいんじゃないでしょうか?

個人的には大歓喜です!

TAB譜表示のやり方

ピアノロールに適当にコードを打ち込みました。

まずはスコアエディターに切り替えます。

やり方は鍵盤の近くにあるト音記号のマーク(画像1の四角赤枠)を押します。

《画像1》

これでスコアエディターに切り替わりました。

次にトラック(画像2の四角赤枠)を押します。

続いて、譜表タイプ(画像2の丸赤枠)を押します。

《画像2》

一覧が表示されますので中から標準+タブ譜(画像3の四角赤枠)を選びます。

《画像3》

これでタブ譜表示ができました。

《画像4》

TAB譜の便利な使い方

触っていて気づいた便利だと思う機能をいくつか紹介します

  • 数字をタブルクリックすると直接数字を打ち込める。
  • 数字を掴んで上下に移動すると弦を移動できる。
  • 数字を選択してからキーボードの上下キーで音程を上げ下げできる。

気づいたのはこれぐらいです。

ちなみにキーボードの上下キーで音程を上げ下げする場合、上の5線譜にしたがって変化します。もしキー指定がされていた場もそれに従います。つまりクロマチックには動きません。

そしてノートを複数選択して一気に上げ下げする場合は、選択されているノートの一番最初を基準にして変化するようです。つまり最初のノートが1上がれば全体的に1上がり、最初のノートが2上がれば全体的に2上がります。

タブ譜表示をしている場合、譜表タイプの下にTABタイプが表示されます。デフォルトではギターになっていてEADGBEという一般的なレギュラーチューニングになっています。他にも7弦ギターや4〜6弦ベースなどの指定もちろん可能で、そのほかバンジョー、マンドリン、ウクレレなどもあり、DropDやOpenDといった特殊チューニングにも対応できます。なかなかの多機能ですね。

しかしこんな声が聞こえてきそうです。

「俺のギターは半音下げなんだが……」
「おい!この曲、DropBやぞ!どうなってんねん!」

そうですね。最近のギター音源なんかはちゃんとLowBまで収録されているものも増えてきたと思います。

そんなことを思ったあなた!大丈夫です!

上のインストゥルメンタルトラックのフレーズの上で右クリックをするとメニューが表示されます。

トランスポーズ(画像5の四角赤枠)を変えることで対応できます。

半音下げなら-1、DropBなら-5です。

《画像5》

さて覚えておくと便利なことはこれくらいでしょうか。

今回のメインは以上で終了です。

PreSonus Studio One 5 Professional

created by Rinker

続いては、この現状のスコアエディターの惜しいポイントを挙げていきたいと思います。これは読みたい人だけお読みください。

スコアエディターの惜しいポイント(Studio One 5.2時点)

惜しいポイント1

謎の譜割り

《画像6 FINAL FANTASY X-2より「久遠 -光と波の記憶-」》

まず挙げたいのはこれです。左がスコアエディターから手打ちしたもの、右がピアノロールから打ち込んだものです。左右は全く同じフレーズなのですがどこが惜しいかお分かりでしょうか?

伴奏を付けてみると分かりやすいと思います。

《画像7 FINAL FANTASY X-2より「久遠 -光と波の記憶-」》

これでどうでしょう?左と右、どちらが読みやすいですか?

断然ではないでしょうか?

これは何故でしょう?それはこの曲が6/8拍子だからです。

6/8拍子は
弱弱 弱弱|・・・
タタ タタ|・・・とカウントします。

つまり「タタ」というこの3つのまとまりが曲の演奏中ずっと意識されるということです。

3つのまとまりで見ていくと左は縦のラインが綺麗に揃っているのに対し、右は何処にまとまりがあるのか見えてきません。

これは楽譜的に美しくありません。(個人的な感想ではありますが……)

惜しいポイント2

上段と下段の割り振りがうまくない

画像7の様なト音記号とヘ音記号の二段で構成された5線譜を大譜表と言いますが、これはインストゥルメンタルトラックを2つ使っています。

なぜなら、そうしないと上段に表示されるべきものが下段に表示されてしまったり、譜割りが変わってしまったりしてよりレイアウトが崩れてしまうからです。これは音符を選択して[譜表を切り替える]というコマンドを使えば下段に表示されてしまった音符を上段に移動することができますが、[スコアの再構築]というコマンドを押してしまうとすべて元に戻ります。時間の無駄になりかねないので、上段と下段で2トラック使うことをおすすめします。

惜しいポイント3

続いてはこちらです。正直これは惜しいというよりは致命的かもしれません。

明らかな譜割りミス

《画像8 FINAL FANTASY X-2より「久遠 -光と波の記憶-」曲中のViolinパートの一部》

これは結構厄介ですね。

4分3連は4分音符2つ分を3等分した長さなのに、1音目が8分音符になってしまっています。残念ながらこれは明確に違うと言わざる負えません。この譜面はピアノロールで打ち込んでからスコアエディターで表示したものですが、もし逆に5線譜から打ち込んだらどうなるでしょうか?

恐らく8分音符は8分音符の長さとして入力されるんじゃないでしょうか?

予想は当たってしました。5線譜から入力すると以下のようになりました。音声も用意したので聞いてみてください。これはかなりニュアンスが違う思います。

《画像9》

因みにこの現象は3/4拍子に変えるとちゃんと左のような3連符表記になりますので、6/8拍子の時のソフト内の計算が間違っているのかもしれません。

以上、惜しいポイント3つをお伝え致しました。

終わりに

スコアエディターは5線譜で作曲する人のためのサポート機能だと思いますが、それだけならば印刷できる必要は無いはずです。印刷する必要があるとしたら、その多くは演奏家に渡すためでしょう。上に示したような楽譜を渡すとすれば、演奏家の立場を考えればとても不親切になりかねません。

しかも譜割りが違うなれば下手をすると演奏に支障が出てしまうかもしれません。

これらが今後のアップデートで改善されることを祈りつつ、今回はこれで終わりにしたいと思います。

ありがとうございました。

PreSonus Studio One 5 Professional

created by Rinker